◆2000年12月(NO.62) |
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冬のウィルス性下痢症 |
冬になると乳幼児の間で、ウィルス性の嘔吐下痢症が流行します。これは主にロタウィルスが原因するもので、ツ〜ンと鼻をつく匂いの激しい下り便が特徴です。流行は寒くなり始める11月頃からで、2〜3月頃にピークを迎えます。大きくなると抵抗力がついてきますが、0〜2歳頃は最も症状が強く出るので注意が必要です。ウィルス性の嘔吐下痢は激しい下痢や嘔吐、それに熱の為に脱水症状を起こしやすい特徴があります。この時期の乳幼児の身体は発達途上にあるため、胃や腸はまだ未完成の状態です。そのため嘔吐や下痢を起こしやすい体質を持っています。脱水症状の他にも吐いた物が喉に詰まって窒息したり、気管に入って肺炎を起こしやすいのです。いつもの下痢と様子が違うときは、早めに受診して対処してください。脱水症状が進んでしまうと、ぐたりして口から水分を受けつけなくなります。このようなときは至急の点滴や入院処置が必要です。
ウィルスは便を通じて感染します。オムツ取り換えの後には、十分に手洗い(石鹸)をしてください。また、嘔吐物や汚れたオムツは室内に置かず、袋に入れて処理しましょう。 |
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熱性けいれん(けいれんの発作じの処置) |
熱性けいれんの大半は短時間(1〜3分)で治まります。発作が起こったときは、まずお母さんが慌てないことが大切です。 |
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@ | 発作が起こったら、こどもを安全な場所に寝かせます。服をゆるめて、吐いた場合に喉に嘔吐物が詰まらないように、顔を横向きにしてください。 |
A | もらった坐薬(けいれん止)があるときは入れる。 |
B | けいれんの起こった時間、長さ、全身的か部分的かなど、様子を細かく観察してください。 |
C | けいれんが5分以上続くときや、意識が戻らないときは急いで病院へ行く方がよいでしょう。 |
D | けいれんで舌を噛むことはありません。むやみに口の中に物を入れないようにしましょう。 |
始めてのけいれんのときは、様子が落ち着いても必ず受診して再発予防に備えてください。 |