◆2001年 2月(NO.64) |
|
こどもの視力障害 |
こどもは生まれたときから大人と同じ視力を持っているわけではありません。
生まれてすぐは明暗が分かる程度、2か月で色の区別、4か月で動く物など、段階的に5〜6歳くらいまでの間に、発達しながら視力が整ってきます。
そのため、この間に目に関係する障害があると、視力が正常に発達しなかったり、後遺症が残ったりするので注意が必要です。
乳幼児期の目の病気で最も多いのは、逆さまつげと斜視、それに弱視です。その他、まれに未熟児網膜症や先天性白内障、緑内障などもあります。 こどもの目の異常は、早期発見、早期治療が大切です。日頃からこどもの様子を観察して、おかしいなと思ったら必ず受診してください。逆さまつげのほとんどは、生まれつきによるものです。 大半は自然に治りますが、涙やかゆみで目をこすったりして、結膜充血や感染をおこします。斜視(やぶにらみ)の原因には、目の筋肉や神経の異常、遠視、視力不良などがあります。
生後3か月未満の赤ちゃんは一時的なものが多いのですが、2〜5歳以降は治療が必要なことも。斜視から視力が出ないことや、低下することもあります。こどもの目の動きを観察して、早めに発見しましょう。弱視や遠視、片目の視力が弱かったりすると、障害のある目が使われず視力の発達が阻害されてしまいます。弱視は外見からは発見しにくいため、小さいこどもの場合は親が普段のこどもの様子を十分に観察することが望まれます。 こどもの視力は6歳頃までには完成します。弱視も早期発見、早期治療が不可欠です。そのためにも健診での視力検査は必ず受けてください。 |
|