◆2001年 5月(NO.67)
 
離乳食の進め方
 生まれてからミルクばかりで育ってきた赤ちゃんも、五〜六か月頃になると離乳の時期になります。食べ物を見せると口を開けたり、よだれが多くなってきたら離乳開始のサインです。でも、それぞれに個性があり離乳の時期も異なります。

 何時からと決めつけず無理なく楽しくが基本です。知り合いの赤ちゃんは終わっているのにと、焦る必要ありません。マイペースでいきましょう。
 離乳は赤ちゃんの体調などを考慮しながら、段階的に進めていきます。今は育児書や離乳食のレシピもたくさんありますので、自分の好みで工夫するのが良いでしょう。
 市販のメニューもいろいろあって便利ですが、すべて市販の離乳食というのは費用もかかり感心しません。忙しいときやお出かけのときなどに、使い分けするのが良いと思います。

 離乳食開始の頃は、米・パン・いも類など、澱粉質を中心にした食事が良いでしょう。また、卵は固ゆでした黄身だけを用い、魚は白身から赤身、青魚の順で進めてください。
 食事食事ごとに栄養バランスを考えて、いろいろな献立の食事を練習しましょう。
 もし、食物アレルギー(卵類など)が心配されるときは、かかりつけの小児科にご相談ください。

 一歳を過ぎる頃になると離乳食にも慣れて、そろそろミルクも卒業の時期になります。この頃は特に鉄分不足に陥りやすいので注意が必要です。赤身の魚や肉、レバーなどを入れた献立を考えてください。
 また、鉄強化のベビーフードや鉄分の多い育児用ミルクも有効です。最近は食べ物をよく噛めないこどもも多く、離乳の時期が早すぎることが原因のひとつだと言われています。
 離乳は急がずゆっくりとこどものペースで進めましょう。
 
シリーズ アレルギー(主なアレルギー疾患)
◇アレルギー性鼻炎(花粉症)花粉・ダニ・ハウスダストなどがアレルゲンとなり、涙目、充血、くしゃみ、鼻水などの症状がある。
◇気管支喘息ハウスダスト・ダニなどが原因して、呼吸困難や発作を起こす。
◇アトピー性皮膚炎皮膚本来の防御機能が低下し、皮膚から細菌などが侵入しやすくなって湿疹や乾燥肌になる。
◇食物アレルギー主に食物のタンパク質がアレルゲンとなる。血液で全身にアレルゲンが運ばれるため、ときには血圧の急降下やショックを引き起こすこともある。
◇その他のアレルギー薬剤・化学物質・接触性(金属・化粧品等)・物理(日光による湿疹等)のアレルギーがあります。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です