◆2001年 7月(NO.69) |
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赤ちゃんの湿疹 |
湿疹は皮膚の表面の炎症を総称した呼び名です。一般的な症状としては、まず皮膚が赤くなった後にプツプツが現れ、やがて、それが破れて皮膚がただれ炎症が拡大します。
非常に激しい痒みを伴うため、乳幼児はかきむしることでさらに悪化させてしまいます。湿疹は5歳以下、特に一歳未満の乳幼児に多く見られ、あせもやオムツかぶれが多くなるこの季節は注意が必要です。 乳幼児の皮膚は大人と違い非常に柔らかです。しかも、汗や皮膚の分泌が多い滲出性体質のため、湿疹になりやすい環境が整っているのです。
湿疹に関連する疾患には、脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、とびひ、オムツかぶれ、カンジダ皮膚炎、あせも、水いぼなどです。 皮膚が過敏になっているところに、これらの要因が加わって皮膚表面に炎症が発生します。
夏場に多い皮膚疾患の代表は『とびひ』で、ブトウ球菌や連鎖球菌の化膿菌で起こる感染症です。かきむしって分泌物の濃が手やタオルなどに付着し感染が広がります。 連鎖球菌によるとびひの場合、こじらせると濃痂疹腎炎を起こすことがあります。
下着やタオルは他の洗濯物と分けて、感染を防止するなどの工夫が必要です。湿疹にもいろいろな要因が潜んでいます。皮膚がかぶれただけであれば、効き目の軽い軟膏とスキンケアで治りますが、細菌やウィルスが感染していれば、抗生剤の使用は不可欠です。 また、カビ(真菌)が原因するカンジダ皮膚炎に、オムツかぶれなどに使用するステロイド軟膏を使い続けると、悪化しますので使い分けが必要です。
おかしいなと思ったら、やはり一度は診察を受けておきましょう。 |
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小児の救急(熱性けいれん) |
生後6ケ月〜4歳くらいの乳幼児は、熱が急に高く(38℃以上)になると、ひきつけを起こすことがあります。これは小児期前半のこどもに特有の症状で、脳の未熟性と脳代謝が盛んなことがひきつけを起こしやすくしています。
初めてひきつけを経験するお母さん方は、びっくりして適切な対処が出来ないこともあるようです。ひきつけ自体は命にかかわることはまずありません。慌てずに対処してください。 |
『ひきつけの対処法』 |
1 | ひきつけは数分間で止まり、命にかかわることはまずありません。慌てないでください。 |
2 | 体をゆすったり、大声で叫んだり、口を抑えたりしない。 |
3 | 上向きに寝せると、吐いたもので窒息することがあります。体を横向きにしてください。 |
4 | 何分くらい続いているか、けいれんの状態などをよく見て受診の際に話してください。 |
5 | けいれんが止まったら、一度診察を受けてください。 |
6 | 7〜10分以上続くようなら救急車を呼んでください。 |
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