今年はインド洋上でダイポール現象(海面温度が異常に上昇して広い範囲の気象に影響を与える)が起きていて、日本でも記録的な猛暑になっているようです。
気温の高い日の外出や野外でのスポーツなどは、熱中症を起こさないように十分注意しましょう。熱中症とは暑熱環境下で体内の熱の放散が不十分になり、体内に熱がこもって起こります。熱中症の中には炎天下のもとでの日射病、車の中や閉め切った部屋などで発生する熱射病があります。
軽度であれば頭痛・耳鳴り・目まい・あくびなどの症状で済みますが、重症化すると失神やけいれんを起こし、体温が40℃以上になったり手当が遅れると、ショック死することもあるので油断は禁物です。
乳幼児の場合は炎天下での車内が最も危険です。エアコンをつけていても、もしエンジンが止まったら短時間で車内温度が上昇します。小さいこどもはトラブルが発生しても、自力で脱出が出来ません。
お子さんを乗せたまま車から離れるのは避けましょう。室内でもベビーベッドは南向きの窓側は避けて、直射日光はカーテンなどで和らげてください。
また、日本の夏は高温多湿なので、あまり厚着をさせると体内に熱がこもってしまいます。クーラーの温度も冷え過ぎないようにして、薄着ですごしましょう。 学童期になると外で遊ぶことが多くなります。炎天下では帽子をかぶる習慣をつけてください。気温が高い日は長時間続けて遊ばせないこと。 汗をかいたら麦茶や清涼飲料水を十分飲ませてください。
また、体調不良や下痢などで体力が落ちているようなときは、野外でのスポーツ活動は控えることも考慮しましょう。 |