◆2001年12月(NO.74)
 
風邪の季節がやってきた
 冬になると空気が乾燥し、気温も低くなってウィルスの活動しやすい環境が整います。活発化したウィルスは空気中を漂い、私たちの喉の粘膜にくっついて、風邪の症状を引き起こします。

 ひとくちに風邪と言っても原因するウィルスは二百種以上あり、感染したウィルスによて症状の経過が違ってきます。一般に冬の風邪の特徴は、呼吸器(上気道)に感染が起こり、発熱、鼻水、咳などが主な症状です。

 その他、胃や腸に炎症が起きるウィルス性胃腸炎、関節痛や全身疾患に至る冬風邪の横綱、インフルエンザがあります。

 乳幼児の場合でとくに注意することは、高い熱や下痢で脱水症を起こさないようにすることです。また、鼻が詰まって思うようにミルクが飲めずにトラブルになることも。感染したウィルスが上気道付近で退散すれば、症状は数日で改善しますが、なかには肺や脳にまで行くものがあります。

 肺炎や脳炎、脳膜炎を引き起こし、回復までには入院や長い療養、後遺症が残ることもあるので注意してください。

 昔から『風邪は万病のもと』と言わます。風邪症状になったら、喉や鼻にウィルスがくっついた証拠です。熱や嘔吐が続いたり、症状が悪化の様子が見られたら、必ず再受診して経過を見てもらいましょう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です