◆2002年 3月(NO.77) |
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りんご病(伝染性紅班) |
幼児から小学生に多くみられる病気です。両方のほっぺがりんごのように赤くなるところから、一般にりんご病と呼ばれています。 症状は発疹に先立って、軽い発熱、咳、鼻水、咽頭痛などの風邪症状が出たりします。やがて両方のほっぺが赤く盛り上がり、まだらな発疹が出ます。 その後に腕や太ももにも発疹が現れ、ほてりやかゆみを伴うことがありますが、この時期に熱はほとんどありません。
りんご病は昔から知られていましたが、原因がヒトパルボウィルスB19であることが判ったのは、15年ほど前のことです。この病気は一度罹って免疫が出来ると二度は罹りません。きちんとケアすれば症状も軽く、二週間もあれば完治しますが、溶血性貧血や重症の心身障害のある人、妊娠初期の人は一応注意が必要です。
また、大人になってからこの病気罹ると、発熱・筋肉痛などの症状が出ることがあります。発疹は平均的に一週間以上続きますが、やがて消えていきます。かゆみが強い、元気がなくなった、熱が出たときなどは、他の疾患の合併も考慮して、診察を受けて薬をもらってください。 直射日光や熱いお風呂で皮膚を刺激すると、症状がぶりかえしたり発疹やかゆみが強くなることがあります。汗をかくような運動は控えて、しばらくは家の中で過ごしましょう。 また、小さいお子さんは爪を短めに切って、発疹をかきむしって症状が悪化しないように注意してください。
ほっぺが赤くなる頃には、ウィルスはもう体外に出ない時期ですが、発疹がひどいときは嫌がられる場合もあります。症状を抑える薬などを処方してもらって、二〜三日様子を見た方が無難かもしれません。(学校保険法では登園・登校停止はありません) |
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