◆2002年 7月(NO.81)
 
とびひとオムツかぶれ
高温多湿な日本の夏は、赤ちゃんの肌トラブルも多い時期です。あせもやかぶれ、虫刺されなど、かゆいので肌をひっかいて患部を広げてしまいます。湿疹や水ぶくれを発見したら早めの治療で悪化を防ぎましょう。
 
とびひ(伝染性膿痂疹)
湿疹、あせも、すり傷、虫刺され、アトピー性皮膚炎などに、黄色ブドウ球菌(化膿菌)がくっついて起こります。患部に水ぶくれが出でき、かくことで水疱が破れてどんどん広がります。手やタオルなどについた菌で周りの人にもうつるので、早めの治療対策が必要です。広がり始めたら薬なしでは治療が難しく、ぬり薬と飲み薬で治します。かゆみが強いときはかゆみ止めの薬も使います。乳幼児は爪でひっかいて悪化するので、爪を短く切ったり手袋などを利用するのもひとつの方法です。症状が改善しても薬を途中でやめてしまうと、すぐに再発して治るのが遅くなるので注意してください。
 
オムツかぶれ
オムツの中がむれると皮膚がふやけ、尿や便、細菌やカビなどが刺激になってかぶれます。オムツをしているために起こる赤ちゃんの時期特有の疾患です。オムツかぶれにはかゆみや痛みが伴うため、排尿・排便のたびに泣いて機嫌が悪くなります。予防はお尻の清潔と乾燥です。オムツはこまめに取換え、ときにはオムツ交換の合間に日光浴でお尻をサラサラに。また、オムツはきつくせずゆったりと当てるようにしてください。かぶれがなかなか治らないときは、カンジダ皮膚炎などに感染している場合もあります。早めに受診して治療しておきましょう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です