2003年05月(NO.91)
 
発疹はこどもの病気の黄信号
 こどもの病気には発疹の出るものも多く、発熱も伴えばまず感染症が疑われます。発疹は身体のどこに出来ても不快なもの。昨日まで元気だったのに急に機嫌が悪くなったり、熱が出て食欲が落ちてしまうこともあります。同じように発疹が出る病気でも、感染症の種類によっては対処法も違うので、早めに受診して診断を受けましょう。

 発疹が出たときは身体のどこに現れたか、色や形、かゆみはあるか、熱やその他の症状はないかを調べてみましょう。受診の際には具体的な症状を詳しく伝えてください。また、かゆみがある場合は、汗をかくと更にかゆみが強くなります。厚着は避けて汗が出たら、こまめに下着を取替えましょう。

 乳幼児は爪で発疹を掻き壊したりしますので、爪を短く切ったり、手袋をさせるなど、ケアの工夫をしてください。
 
集団生活が始まる春先から増加
 発疹を伴う代表的なものは表のとおりですが、春は幼稚園や保育園での集団生活が始まる時期です。「急に身体が弱くなったのでは」と思われるかも知れませんが、こどもは病気に罹ることを繰り返しながら免疫をつけ、次第に丈夫な身体を作っていくのです。病気との上手なお付き合いをしましょう。
はしか(麻疹)風疹みずぼうそう(水痘)
手足口病突発性発疹リンゴ病(伝染性紅斑)
じんま疹溶連菌感染症おむつかぶれ
あせも
 乳幼児は熱が高かったり、下痢が続くと脱水を引き起こす場合があります。水分補給は充分に与えるようにしてください。こどもの感染症は合併症を予防することが大切です。早めの受診を心がけましょう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です