2003年07月(NO.93)
 
☆水いぼの治療と対策
 夏は赤ちゃんにとって肌トラブルの多い時期。やっと治ったったと思ったら、また新しい湿疹ができてしまい、困ったものです。蒸し暑さも加わると不機嫌度も急上昇。早めの受診と正しいケアで夏の肌トラブルを予防しましょう。

 水いぼは、まぶたや脇の下、胸や太股のつけねなど、皮膚がふれあう部位にできやすく、一歳〜七歳頃の乳幼児に多い疾患です。人によってはかゆみの程度や症状も軽く、放っておいても半年〜一年程で治りますが、夏場はプールで感染が広がる場合もあり、保育園や幼稚園では治療を勧められることがあります。

 かゆみが伴う場合は、いぼを掻き壊して患部を広げることもあるようです。いぼは一般的に一〜二ミリ程の光沢のある丸い形をしていて、中央が少しへこんでいます。いぼを掻き壊すと中のウイルスを含んだ白汁が飛び散り、他の部位に伝染します。肌が露出する夏の時期は、プツプツが目立たないうちに早目の治療が望まれます。
 
治療と感染対策
 最も確実なのは水いぼを取り除くことです。とった後は塗り薬と内服薬でしっかり治療します。でも、全部取ってもまたできる場合が多く、必要に応じて取るようにしたが良いでしょう。その他、硝酸銀や液体窒素の薬剤を使う方法もあります。
 
 アトピー性皮膚炎やその他の皮膚疾患があるときは、かゆみが強くなる場合があります。爪を短く切ったり患部にガーゼ等を当てるなどで、皮膚を掻き壊さないようにすることが大切です。引っ掻いてしまつたときは傷跡をさわった爪指を、イソジン液で消毒してウイルスが広がらないように予防します。

 家庭内では兄弟にうつることも配慮して、タオルやハンカチは別々に使用して、お風呂もしばらくは別々が良いでしよう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です