2003年08月(NO.94)
 
☆暑さを上手に乗り切ろう
 気温が三十度を超える真夏日になると、熱射病や日射病、脱水症などの「熱中症」で倒れる人が多くなります。

 これは炎天下での運動や締め切った部屋、車内などの非常に暑い環境下に身体がさらされることで起こります。このような環境下では体内の熱の放散が追いつかなくなり、身体に熱がこもって障害を起こしてしまうのです。体温調節中枢がマヒして汗もでなくなり、体温だけが上昇し続けることになります。

 頭痛・耳鳴り・めまい・あくび・嘔吐などの症状が現れ、体温が四十度を超えた場合は手当てが遅れると、意識をなくしたりケイレンを起こし命を失うこともあります。猛暑の時期は水分補給と適度の休息を心がけ、熱中症を予防しましょう。
 
 こどもはこまめな水分補給が欠かせないこどもは大人と比べると体の水分量が多く、体温調節機能もまだ未熟です。元気に遊ぶのは良いのですが、炎天下では長時間遊ばせない。野外では帽子をかぶる習慣をつける。汗をかいたら麦茶や清涼飲料水で水分補給をするなどの注意が必要です。また、乳幼児の場合は締め切った車内の熱中症事故が絶えません。炎天下の車内は短時間でも温度は急上昇。赤ちゃんを寝かせたままで車から離れるのは避けましょう。
 
お昼ね上手で夏ばて予防
 蒸し暑い日本の夏は、お昼寝が効果的です。昼食後の短時間のお昼寝では気分スッキリ。寝不足や疲れ気味のときは更に効果抜群です。でも、熟睡してしまうと体がお休みモードになってしまうので、大人で十分〜二十分、こどもで一時間以内が適当だそうです。上手なお昼寝で夏ばてを予防してください。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です