2003年12月(NO.98)
 
夜間の発熱に備える
 小さいこどもはよく熱を出します。これは体の防御反応のひとつで、代謝を高めて体が細菌やウィルスと戦っている証です。熱が出ただけでは慌てる必要はありません。

 でも、小児が熱を出す場合は何らかの感染症が疑われます。昼間の発熱なら夕方までに受診して、発熱の原因を診察してもらいましょう。今夜に備えて、けいれん予防薬や解熱剤の処方を受けてください。夜間の発熱は熱の程度や様子を把握して、翌日は早めに受診しましょう。緊急の場合に備えて夜間対応の救急指定病院を確認しておくことも必要です。
 
熱性けいれんと予防薬
 解熱剤の坐薬を入れたのに熱が下がらない、と言う問い合わせがよくあります。病気次第では熱の出始めころには殆ど効き目がめがないこともあります。あまり熱ばかりに気を取られず、よく絞った冷たいタオルをわきの下に当てたり、部屋の温度や換気で対処することも大切です。

解熱剤は一般に三十八〜三十九度以上の熱で、苦しそうな場合に使います。解熱剤とけいれん予防薬は使用の間隔や順序がありますので、ご不明の方は院内のパンフレットをお持ちください。
 
熱性けいれん時の対応
 熱性けいれんの大半は短時間(一〜二分)で治まります。もし、発作が起こった場合は、お母さんが慌てないことが大切です。顔を叩いたり大声で名前を呼んだりせず、安全な場所に寝かせます。顔を横向きにして、吐いた場合に喉に詰まらないように注意してください。けいれんが五分以上続いたり、意識が戻らないときは急いで病院へ。

 けいれんが治まったら、受診して再発を予防しましょう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です