◆2004年2月1日(NO.100)
 
今年の花粉は少なめ予報
例年、この時期から始まるスギ花粉の飛散。日本人の約二割近くが花粉アレルギーで悩まされていると言われ、ゆううつな季節の到来です。でも、今年の花粉飛散は冷夏の影響で全国的に大幅に減少しそうな様子。民間の調査機関の発表では史上最低レベルの飛散量予測とのことで、毎年、花粉症で悩まされる人にはちょっぴり嬉しいニュースです。  九州の花粉飛散開始は、毎年二月上旬頃から始まります。今年は少なめとは言え、花粉症が全く無くなるわけではなく、予防対策は欠かせません。花粉の飛散が多い日はなるだけ外出を控え、マスクやメガネで対策をしましょう。また、アレルギー性結膜炎や鼻炎の人は早めに受診して、点眼液や点鼻液、飲み薬を備えて対処してください。
 
低年齢発症者は
     将来重症化傾向に
 日本医科大学の調査では〇歳〜十五歳の小児千五百人のうち、スギ花粉症と推定されたのは約十五%。その中で「鼻閉症状がひどい」が十三%、「鼻汁がひどい」が十四%、「くしゃみがひどい」が八%で大半は軽症であったとしています。 花粉症はアレルギー反応のため、親が花粉症であればこども達にも症状が出ることが多いようです。小児期は重症化ことは稀ですが、中学生頃からひどくなる場合もあります。遺伝的にハイリスクな小児は、将来重症化しないようにアレルゲンの把握や治療法を確立しておくことが肝要です。  小学生や中学生の場合に花粉症の症状が出ると、目がチカチカしたり鼻が詰まったりして勉強に身が入りません。毎年症状が出る人は、花粉の飛散が始まる二〜三週間前から予防的治療を始めると、症状も軽く薬の使用量も少なくて済むようです。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です