◆2004年3月1日(NO.101)
 
テレビを消してこどもと遊ぼう
 メディアの発達と共に、生まれてすぐからテレビ漬けなるこども達が増えています。小児科の医師から「テレビ漬けのこども達に、自閉症に似た症状が見られる」との問題提起もあり、乳幼児とテレビの関係の研究も始まっています。  テレビゲームについては、長い間ゲーム漬けの生活に浸ると、人としての判断力、理性、人間らしさなどをコントロールする脳の働きが悪くなることが分かっています。これをゲーム脳と呼び、この疑いのあるこどもの脳は、機能的に痴呆老人に類似するそうです。生活の中で現実と空想の境を混同する怖さは、近年の青少年が引き起こす事件からも想像できます。乳幼児の時期はテレビやビデオ、ゲーム機器との上手な付き合い方を考える時期に来ています。
 
テレビに子守を
      させないで!
 子どもとメディア研究会の調査では、テレビを見ながら母乳をあげるお母さんが七割を超えるそうです。つまり、ほとんどのお母さんが、授乳時に赤ちゃんとのスキンシップができていないのです。このような環境の中で、こども達は物心ついた頃よりテレビに気 を取られ、親や人と目を合わせることを忘れていくのではないでしようか。こどもは周囲の人とのコミニュケーションや遊びを通じて、心と身体の基礎を作ります。物事に対する判断が自分で出来るようになるまでは、テレビやゲームとの付き合い方を考えましょう。
 
日本小児科医会の提言
 二歳まではテレビ、ビデオは控える。授乳中はテレビ、ビデオを見ない。こどものテレビやビデオに接する時間を制限する。こども部屋にはテレビ、ビデオ、パソコン等を置かない。親子でメディアを上手に利用するルールをつくる。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です