◆2004年6月1日(NO.104)
 
うんちで知ろう、こどもの健康
 赤ちゃんはよくうんちをします。一〜二ヶ月児は一日十回以上、三ヶ月以降は一日二〜三回程度が標準ですが、母乳や人工栄養などでも便の回数状態は変わります。赤ちゃんの時期の胃や腸は、まだも未発達の段階です。食べた物を上手に消化できないので、トマトやニンジンなどの野菜色が便に混じってびっくりすることも。便の色だけで慌てる必要はありませんが、健康なときの状態を知ってこどもの体調を把握しましょう。口から入れた食物は胃で消化され、小腸で栄養分が吸収されてうんちになります。もし、その途中でウィルスや細菌、臓器不全などがあれば正常便にならず、色や状態(下痢便等)としてその痕跡が残るわけです。細菌の死骸や腸の分泌物なども含まれるので、場合によっては便の検査をして、ウィルスの特定をすることもあります。臭くてバッチイうんちですが、おかしいなと思ったら便を持って受診してください。
 
うんちと体調で健康状態を把握
 うんちは健康状態をみるうえでの情報のひとつですが、熱や湿疹・嘔吐などが加われば、何らかの疾患が疑われます。白色便で水様性ならロタウィルスによる嘔吐下痢症が考えられ、乳幼児は脱水症が心配です。赤・黒・緑便なら、ウィルス性や細菌性によるものかも知れません。その他に臓器疾患の場合も。疾患の種類によっては至急の受診が必要です。うんちと体調で受診のタイミングを判断しましょう。
 
うんちの状態と健康
便の色と状態,疑われる健康状態,水様便

いむた小児科は久留米市諏訪野町です