◆2005年5月1日(NO.115)
 
すこやか子育ては、乳幼児健診から
 乳幼児健診は母子保健法に基づいて実施されています。成長期にあるこどもの病気や障害を早期に発見し、治療や指導を行うことで健全な育成を図ることが目的です。
 具体的には4ヶ月児、10ヶ月児、1歳6ヶ月児、3歳児で行われますので、市の広報等で確認して必ず受けましよう。この時期のこどもの成長は目覚しく、大人になるための心身の大事な基礎を作ります。
 そのため、成長に支障をきたす先天性の疾患やその他の病気があると、成長が止まったり障害が残る場合があり注意が必要です。乳幼児健診では身体の測定や診察を通して、年齢に応じた成長の度合いや病気の有無を判断します。
 
健診・予防接種は小児科で
 近年は核家族化や母子家庭の増加で、育児不安を持つ保護者が増加しているようです。健診は育児相談も可能な保健師さんのいる小児科が良いと思います。

 成長期におけるこどもの発達具合や病気は、専門医でないと的確な診断がむずかしい場合があります。できれば、小児専門医のかかりつけ医を持ち、乳幼児健診や予防接種・育児相談も含めた健康管理型の受診をしましょう。

 生後3ヶ月頃から始まる予防接種は、こどもを重大な感染症から守るための大事な仕組みです。予防接種が公費で行われるのには、大きく2つの理由があります。
@罹れば死に至る、後遺症が残る、合併症を引き起こす、これらの病気に対する免疫をつけて個人を守る(はしか、結核、ポリオ、百日咳など)。
A広範囲に流行する感染症を予防して社会的損失を防ぐことです(妊婦&胎児の風疹感染、インフルエンザなど)。
 こどもの予防接種は接種時期や接種間隔を配慮して、バランスよく受けることが大切です。こどもの「予防接種スケジュール表」を作って、受け忘れのないように管理しましょう。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です