◆2005年6月1日(NO.116) |
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ヘルペスは早めの治療が効果的 |
ヘルペス性の疾患はヘルペスウィルスに感染することで起こります。発症すると皮膚や粘膜に水疱を伴うので疱疹とも呼ばれ、乳幼児には馴染みの深い病気です。
ヘルペスウィルスの種類は多く、それぞれに異なった症状が現れます。そのため、個々に違った病名があるので病名を聞くと、これもヘルペスの一種なのと言われる方があるかも知れません。 このウィルスは一度感染すると私たちの神経細胞に潜む性質(潜伏感染)があります。そして、体の抵抗力が落ちたりしたとき再び活発化して病気を再発させる特徴があります。 |
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悪化する前に治療しよう |
小児では単純ヘルペスウィルスが原因する、ヘルペス性歯肉口内炎、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、カポジ水痘様発疹症などがあります。 その他、水痘・帯状疱疹・突発性発疹症などもヘルペスの仲間です。以前はウイルスに直接効く薬がなく対象療法が中心でしたが、今はウィルスに直接作用する『抗ウイルス剤』があります。
ヘルペスは大人になってからの感染は重症化しやすく、こどものうちに軽く済ませて免疫をつけるのが得策です。疱疹が見られたら初期治療を心がけ、症状が悪化しないうちに治しましょう。
<ケアのポイント>
★熱が高いとき
38〜39度の高い熱が出る場合があります。
熱に弱いこどもさんは解熱剤やけいれん
予防薬で備えましよう。
★食べられないとき
口の中に水疱ができて飲食ができないこと
があります。痛み止めを使ったり水分補給
をこまめにして、脱水症を起こさないよう
にしましょう。
★ひっかくとき
疱疹ができると強いかゆみを伴います。乳
幼児は爪でひっかいて患部を広げたり化膿
する恐れがありますのでご注意ください。
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