◆2005年12月1日(NO.122) |
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インフルエンザの流行に備えよう |
新聞テレビ等では新型インフルエンザが話題になっていますが、まず例年流行を繰り返すA型・B型の予防対策を済ませましょう。 インフルエンザは普通の風邪とは別物。抵抗力の弱い小児の場合は、脳炎・脳症などを引き起こす油断のできない疾患です。
感染したらそのままにせず、初期治療を受けることが大切です。
インフルエンザウイルスは感染後の短時間のうちに増殖する特徴があります。そのため病状の進行が早く、突然の高い熱や嘔吐・けいれんなどを起こすことも多いようです。 流行時に高い熱が出たり、強い咳や嘔吐があればインフルエンザ感染を疑ってください。こどもの異常サインを見逃さない素早い受診が大切です。 |
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脳炎・脳症の発生は1〜3歳が最多 |
インフルエンザによる脳炎・脳症の発症年齢は1歳〜3歳が最も多くなっています。しかも発症児の約3割が亡くなり、命を取り留めても後遺症が残るケースが少なくありません。
発熱からけいれんや意識障害に至る日数は、感染した当日か翌日と極端に短いため、変わった様子が見られたら急いで受診しましよう。 とくに抵抗力の弱い人や内臓の病気など基礎疾患を持っている人は、どんなに治療しても回復しないことがあります。感染時に重症化を避けるためには予防接種を受けて予防するのが最も有効です。 |
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対策はワクチン接種と抗ウイルス薬 |
インフルエンザの予防対策はワクチン接種が基本です。予防接種を受ければたとえ感染しても軽く済ませる効果が期待できます。
感染してしまったら、現在は抗ウイルス薬での治療が可能です。抗ウイルス薬は体内でのウイルス増殖を抑えて病気の進行を抑えます。 そのため、感染後48時間以内に投与しないと効力が期待出ません。感染後の素早い受診が大切です。
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