◆2006年01月01日(NO.123)
 
インフルエンザが早くも流行期に
 例年は一月後半頃より流行が始まるインフルエンザ。今冬は十二月半ばから感染が拡大しています。厚生労働省の発表では昨シーズンより六週ほど早く、過去十年間でも二番目に早い流行のようです。十二月に到来した寒波の停滞で寒さと乾燥が進み、ウィルスの活動しやすい環境が整ったのかも知れません。
 
帰省ラッシュ後に爆発的な流行の恐れも
 今は交通機関の発達で人の移動が早くなり、インフルエンザの流行も爆発的に拡大する恐れがあります。年末年始の帰省ラッシュの後に、全国的に流行することが考えられ注意が必要です。流行期にはし仕事や学校・保育園・買い物等の人ごみの中でウィルスを貰い、家族に感染する場合も多いようです。周りの流行に注意して感染予防に努めましよう。
 
現在はA香港型、Aソ連型が流行
 現在流行中のウィルスはA型が主流です。今冬に予防接種を受けた人はウィルスに対する抵抗力は増していますが、感染しないということではありません。感染が見られた後に症状が重かったり熱が長引くなどがあれば、咳止めや解熱剤などを貰って症状を軽く済ませてください。
 
乳幼児は脳症やけいれんに注意
 乳幼児はインフルエンザによる急激な発熱で、熱性けいれんを引き起こすことも。また、過剰な免疫反応で脳が腫れて機能低下(脳症)を引き起こすのも、抵抗力の弱い乳幼児です。脳症・脳炎が起きるのは発熱当日か翌日が最も多く、けいれんを伴う発熱やグッタリして様子がおかしいときは、こどもの異変をとらえた素早い受診が望まれます。
(あいあい通信は院内で配布していますので、ご自由にお持ちください)

いむた小児科は久留米市諏訪野町です