◆2006年07月01日(NO.129)
 
今は常識、日焼けと熱中症予防
 長い梅雨の時期が終わると日差しもグングン増して、本格的な夏の季節を迎えます。少し昔は日焼けは健康の証しということで、真黒に日焼けしたこども達の姿をよく見かけたものです。でも今は、地球温暖化が進み紫外線量も多くなって夏の暑さは格段に増しています。野外で元気に活動するのは良いのですが、予防対策を怠って思わぬトラブルになることもあるようです。真夏のこの時期は日焼けや熱中症に対する予防を心がけて、元気に夏を過ごしましよう。
 
過度の日焼けを防ぐ
 ビタミンDは太陽光線を体に浴びることで作られます。適度な日光浴は効果がありますが、長時間にわたり紫外線を浴びることで将来皮膚ガンの原因になることも。また、敏感な乳幼児の肌は大人と比べて日焼けもしやすく、外出時は長そでや帽子などで日に当たる肌の面積を少なくすることが大切です。最近は日焼け止めクリームもありますが、長時間の効果は期待できません。基本は衣服や帽子での予防です。過度の日焼けは火傷と同じ。細菌感染を起こして皮膚炎になることもあるようです。日焼けがひどいときはそのままにせず、診断を受けて治療しましよう。
 
油断大敵、熱中症
 人間は汗をかくことで体温を下げ、体内に熱がこもるのを防ぎます。炎天下での運動や締め切った室内はこの働きが低下して、目まいや吐き気、意識障害やけいれんなどを起こすことがあります。場合によっては命に関わることもあり、適度な休息と水分補給が大切です。それから、忘れてならないのがに乳幼児の車内放置。自力で脱出できない乳幼児には保護者の配慮が欠かせません。ちょっとの間だから大丈夫が怖い夏の暑さです。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です