◆2006年08月01日(NO.130)
 
アトピー性皮膚炎とスキンケア
 夏は汗をかいて皮膚も汚れがち。アトピー性皮膚炎をお持ちの方はかゆみや刺激も増して、悩ましい季節かも知れません。アトピー性皮膚炎になると皮膚の働きが衰えて、水分を保持する働きが弱くなってしまいます。そのため、カサカサ肌やかゆみなどの症状が現れやすく、細菌感染も起こして皮膚トラブルが多くなるのです。

 アトピー性皮膚炎の治療ポイントは@アレルゲンを除去するA薬物治療で症状を抑えるBスキンケアで皮膚を元気にするなどです。小児のアレルギーは年齢と共に、喘息・食物アレルギー・鼻炎などえ移行しやすい特徴があります。アトピー性皮膚炎はその場しのぎの治療に終わらず、その後のアレルギーを考慮した根気良い治療が大切です。
 
スキンケアで皮膚を元気に
 アトピー性皮膚炎は一歳以下の乳幼児に起こりやすい疾患です。アトピーの症状が見られたら常に皮膚を清潔に保つことを心がけましよう。汗は肌に残さないようにシャワーで流し、タオルなどで皮膚を強くこすらないようにしてください。また、ふだん使う石鹸やシャンプーは肌に合った中性のものを使い、泡が残らないように十分すすぎます。熱いお湯も肌を敏感にしますので、お風呂は温めのお湯にして、入浴後は皮膚が乾く前に外用剤(患者ごとに処方されたもの)を塗ってください。 それから、スキンケアは頑張っても、ほこりだらけの室内環境では効果も半減です。室内の清潔、適温適室を心がけましよう。また、肌に直接触れる下着は吸湿性のよい木綿などを選び、洗剤も肌に刺激の少ないものを使ってください。小さいお子さんは皮膚をかき壊して、ただれの原因になることがあります。爪は短く切って、場合によっては手袋が有効なこともあるようです。

いむた小児科は久留米市諏訪野町です