あいあい通信



 みんなをつなぐ情報誌
2008年7月1日 NO.153
編集■発行/いむた小児科
TEL: 0942−30−7611

  CONTENTS
こどもの脱水に注意しよう
小児のくすり/図書室だより
高原のキャンプ場@
今月の診療予定/予防接種
 
こどもの脱水に注意しよう
 
 

 小さいこどもの病気には、高熱や嘔吐、激しい下痢などの症状が多く見られます。冬場ではロタやアデノウイルスが原因する乳幼児嘔吐下痢症。夏場はいわゆる夏カゼの代表、手足口病、プール熱、ヘルパンギーナ。その他、感染性胃腸炎や溶連菌感染症なども同じような症状があります。これらの病気に共通して注意が必要なのは脱水。喉が痛くて食事や水分が十分取れなかったり、嘔吐・下痢が続くと小さいこどもはすぐに脱水症状を起こしてしまいます。脱水症は重症になると命にかかわる怖い病気。とくに小さいこどもの場合は体力に余力がないので早めの治療が大切です。

 今は脱水症に有効な経口保水液や病者用食品があります。状況に応じて対応しましよう。
    脱水の治療は経口保水液と点滴   
  激しい嘔吐や下痢がある場合は、病気の治療と合わせて脱水予防は重要です。
 
  
  
 
 
                                      
   
 脱水の程度より軽症〜中等は経口保水、中等〜重症は点滴となりますが、程度の判断も難しい場合があります。中度以上はまず診断を受けてることから始めましよう。
     
  こんな場合は早めの受診が大切です
 ◇六ヶ月未満、または八キロ未満の乳児。                      
 ◇慢性病や基礎疾患がある場合。
 ◇38〜39度以上の発熱。
 ◇1日6回以上の下痢や嘔吐、血便がある。 
 ◇唇の乾燥、尿が少ない、眼の落ち込み。
 ◇経口保水液が十分与えられない。